節約投資家テツです。
コロナウィルスにより、経済格差は広がっています。一時的な事と考える人もいますが、この差は一生縮まらないどころか更に拡大する可能性が高いです。
毎日1食300円の弁当などで食事をすませている人達がいる一方で、1食3万円の食事をしている人達もいます。その差は100倍です。
また、ホテルでも1泊3000円のビジネスホテルに泊まる人達もいれば、1泊10万円するホテルに泊まる人達もいるのです。
何故、このように経済格差が生まれるのか?
フランスの経済学者トマ・ピケティの法則によると
r(資本収益率)>g(生産成長率)
簡単に説明すると、労働して得る給料の伸び率より、投資で得られる利益の伸び率の方が高く、その差はどんどん広がるということです。
確かに最近では賃金は上がりません。年1回の昇給は0~1%といったところでしょうか。更に賞与や手当てなどは減らされれば、所得としてはマイナスになる可能性は高いです。
一方、株式市場においては全世界株式【VT】では、ここ20年間平均リターンは11%程度ありますので、投資をしている人と比べると差は拡大しています。
・労働収入 毎年0~1%増加
・資本収入 毎年11%増加
2000~2021年【VT】の推移
- 何故、その差は更に拡大するのか?
労働者と資本家からの視点。
自動運転やAIで考えると
・運転手、事務員【r】
・会社に投資をしている【g】
・運転手は物や人を運ぶことにより給料を得る。
・資本家は会社の株を買います。会社はお金を出して運転手を雇い利益を出し、その利益から運転手へ給料を出します。(利益が減る。)
自動運転やAIが導入されると、
・労働者
仕事が奪われる。つまり給料が減る。
・資本家
会社は給料を払わなくてよくなり利益が増える。(経営効率がよくなる。)儲ける。株価が上がる。
立場がかわれば考え方やその後の所得(資産)が180度違います。自動運転やAIの導入はお金を出している資本家が握っています。労働者はその時代の流れに身を任せるしかないのです。
確かに、人間は病気や怪我をして仕事を休む、仕事を辞める、(突如、人員不足になる)個人によって能力に差がある、人間関係でトラブルを起こす、ミスをする、不正をする。
経営効率の視点からすれば自動運転やAIを導入した方がメリットは大きいでしょう。
この流れはすべての業界でも起こります。製造業では製造ラインの自動化、医療ではロボットでの手術、診断、金融ではシステムによるトレード、この自動化は更に進み大規模な人員削減になっていく可能性は高くなると考えています。
今後、「労働者」と「資本家」の格差は今まで以上に広がっていくでしょう。
経済的に豊かになりたいと思うのなら、「労働所得」だけでなく、投資をし「資本所得」を得るという選択肢は避けては通れないないでしょう。